概要
この製品は外見からは見えない衣服の下に隠されている物体を
テラヘルツ波を利用して映像化する
パッシブ方式ボディスキャニングシステム(ボディスキャナ)です。
衣服の下の武器、爆発物、薬物等の物質及び人間など万物から自然放射されるテラヘルツ波のエネルギー量の差を利用してその物質の形状を確認します。
空港の入出国検査場等、重要施設において隠匿物を非接触で検査できます。
通常の業務要領を踏まえた現場要求を反映して設計されており、優れた検査性能を発揮します。
本システムは、専用ソフトウェアを用いて本体を制御、アラーム機能等を映像表示します。録画及び印刷機能はご要望によりシステム構築が可能です。
本システムはカメラユニット本体と制御装置(専用ソフトウェアを含む)の二つのユニットより構成されています。
複数のボディスキャニングシステムのネットワーク構築も可能です。
特長
・高解像度 :小さな被検物(50mm角)の検知が可能
・多種多様な対象物を検知可能 :金属、非金属、プラスチック、セラミック、液体、粉、錠剤、その他
・パッシブ方式 :電磁波や放射線の放射を一切行わず、人体に無害なパッシブ(受動)方式
・十分なプライバシーの保護 :プライバシーに関わる身体的な特徴を表示しない
・リアルタイム映像 :停止時及び移動時の対象者の映像が出力可能
・非接触での検査が可能 :ボディタッチの必要性を最小化に留めることが可能
・操作が簡単 :作業者への教育負担が少ない(資格不要。X線等は有資格者が必要である。)
仕様
・撮像距離 :本体より3-10m
・映像サイズ :約 縦1.5m× 横 0.8m (カメラから4.5mの地点)
・スキャニング時間 :リアルタイム(6フレーム/秒)
・対象物サイズ :50mm× 50mm以上
・本体質量 :約24kg
・大きさ :幅204mm×高さ556mm×奥行656mm
・電源仕様 : AC 90-264V 、47/63Hz、約80w
・設置方法 :天井または壁面に固定(オプションとして電動旋回台も用意)
※屋外で使用可能なタイプもご用意しております。詳しくは当社まで
お問い合わせ下さい。
システム構成例
安全性及びプライバシーに関して
全ての物体から自然に放射されるテラヘルツ波を受信し画像処理することにより映像化します。本装置はパッシブ(受動)方式でX線や電磁波の照射装置を使用することは無く、被験者が放射線あるいは電磁波の影響を一切受けないため安全・安心です。
またプライバシーを侵害するような身体的特徴は描画せずに隠匿物のみを表示します。
用途例
日本ではあまりなじみのないボディスキャナですが、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカにおいては、入退場者に対する
身体検査(セキュリティチェック)として、空港、官庁、刑務所、鉱山、イベント会場等の様々な施設で導入されています。
サンプル映像
下記はイメージです。お客様のご希望に応じた画面構成にすることが可能です。
デモ映像
携帯電話と粉状の物体(mobile phone & wrapped powder) |
コンパクトディスク
(CD) |
粉状の物体
(wrapped powder) |
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静止画をクリックすると動画が再生されます。ご覧いただくにはAdobeFlashPlayerが必要です。
click on image to play flash video. |
・胸部のポケットに携帯電話、腹部に粉状の物体を隠匿しています。
・映像から各アイテムの位置、サイズ及び大まかな形状が特定できます。
・左画面の枠内にテラヘルツ映像を表示します。
・左画面では左胸部と腹部の隠匿物が映像化されています。
・隠匿物を認識したときには、右画面にアラーム(赤色部分)を表示します。 |
・コンパクトディスク(CD)を腹部に隠匿しています。
・静止画として映像化することにより小さな物体(左の例ではCDの穴)を表示します。 |
・カメラから7mの地点で、胸ポケットに5cm角の粉体を隠匿し、2mの地点まで近付きます。
・粉体(隠匿物)を検知し、左画面の枠内にテラヘルツ映像、右画面の枠内にアラーム(赤色部分)を表示します。
・移動中もアラームが表示されます。 |
当製品についてのFAQ(よくあるご質問)は
こちらをご参照下さい
ボディスキャニングシステムのカタログ(PDF)は
こちらからダウンロードできます